亀のように前進

まともな精神を維持することに日々努力している。 気を抜くとやられる。気を張り続けると疲弊する。 小さなことだっていい、活路を見出すのだ。

ビールとクッキー

イラストクワイ河捕虜収容所―地獄を見たイギリス兵の記録 (1984年) (現代教養文庫〈1109〉) 作者:レオ・ローリングズ Amazon 久しぶりの投稿 身辺含め、いろいろ変わった。っていうか病んできた。 人間性を失わないように生きていこう。 人間性ってなんだ? …

日曜始まりはマイノリティ?

この季節になると、文房具店や本屋で新しい手帳が出回るのをよく見かける。私としては悩ましい光景である。 それはなぜか、日曜は始まりの手帳があまりにも少ないからである。私が手帳に求める条件は二つ。 ・カレンダーが日曜始まりである。 ・週間予定も日…

いつの間にか

久しぶりすぎて何から書けばよいのやら。 毎日忙しく、日々の仕事や生活に流されていることに気づいてはいるものの忙しいゆえ立ち止まることもできず。本を読む時間も余裕もなくなった。音楽もあまり聴かなくなった。 ただ、酒だけは飲んでいる。とにかく目…

またニーチェが流行っている

忙しすぎてダイアリーもぜんぜん更新できず。飲みに行く回数&飲む量も減った。これではいかんと思いながらも結局それほど飲んでない。 職場で結構年下の人と会話をするとジェネレーションギャップが多々ある。なんだか老けてきたかも。 最近よく聴く音楽が…

頽廃の美学

堕ちていくものの美しさとは一体なんだろうか。 それは、その儚さとか一瞬のキラメキのようなものに惹かれるのである。 そしてそれは若ければ若いほど美しい。老人は堕ちない。 老人は朽ちるのみである。 だから老人が滅びてゆく姿には「頽廃」という言葉が…

変化

昨年の年末あたりから私の生活がガラリと変わった。 あるきっかけをもとに着実に、そして劇的に変わっていく。 いままで想像もしたことのない未知の世界へ。太宰治ではないが、私を包むものはまさに恍惚と不安である。人が人に与える影響というものにただた…

世界の夢、夢の世界

夢の中で夢を見た。さらに夢の中の夢でまた夢を見た。 ある出来事が夢だったと認識できるのは、その夢から覚めた時である。つまり、いくら目の前の「この」世界が疑わしくともそれが夢であるかを確かめることは、「この」世界ではできない。 世界についてあ…

『「神」という謎』

「神」という謎―宗教哲学入門 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 上枝美典出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2007/07/04メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 44回この商品を含むブログ (6件) を見る 宗教哲学の書籍は数多くあるが、なぜこのような入門書…

些細な混乱

あなたが「バイク」という言葉からイメージすることはなんだろうか。 私ならオートバイやモーターサイクルであるが、最近は自転車を意味することも多いらしい。 オートバイ関連の書籍を探しに本屋に行った際、バイクというタイトルの本を手にしてみたら自転…

萌える男

萌える男 (ちくま新書)作者: 本田透出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/11/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 65回この商品を含むブログ (183件) を見る 読後にこんなに嫌な気分になった本はいつぶりだろうか。とにかくイライラさせる本である。 はじ…

ケニア人はなぜ足が速いのか

マラソン大会にでたことはないけれど、よくジョギングをしている。最初はダイエットや健康目的だったが、体重が減ると目的もだんだんと変わってきて、今はどうしたら理想の体型に近づけるかに主眼をおいて走る日々である。ケニア! 彼らはなぜ速いのか作者: …

道徳ではくくれないもの

朝日新聞の記事で毎週連載の悩み相談がある。読者の悩みを著名人が答えるというものだが、何気なく読んでいたら唖然としてしまった。 その内容は大雑把に言えば、家庭を持ついい大人である相談者が女子高生相手に不埒な思いを抱いてしまい困っている、という…

だれが「○○」を殺すのか?

若者の活字離れ、などと言うけれど一体昔の大人たちはそんなに本を読んでいたのだろうか。甚だ疑問である。インテリならつゆ知らずここで気になるのは、はたして「庶民」がどれほど本を読んでいたかということだ。 本が読まれなくなった原因として携帯電話に…

幻の女

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))作者: ウイリアム・アイリッシュ,稲葉明雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/30メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 50回この商品を含むブログ (90件) を見る (ネタバレ注意!) ずいぶん評価の高いミステ…

どこか遠くへ

どこか遠くへ行きたい、と思うようになってきた。以前は旅なんてそんなに興味がなかったのに。 旅に関する本ばかり読んでいるからなのか、いや違う、旅に関する本にしても昔は関心がなかったはずだ。無性に旅がしたい。それどころか旅から帰らずにそのまま住…

旅と歴史

イラストクワイ河捕虜収容所―地獄を見たイギリス兵の記録 (現代教養文庫 1109)作者: レオ・ローリングズ,永瀬隆出版社/メーカー: 社会思想社発売日: 1984/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 久しぶりにフランクルの…

ペダントリー

黒死館殺人事件―小栗虫太郎傑作選1 (現代教養文庫 886 小栗虫太郎傑作選 1)作者: 小栗虫太郎出版社/メーカー: 社会思想社発売日: 1977/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (25件) を見る『黒死館殺人事件』 まさに衒学的の一言。…

最近読んだ本(3月中旬頃〜下旬)

ウロボロスの偽書 (講談社ノベルス)作者: 竹本健治出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/08メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (25件) を見る『ウロボロスの偽書』 デビュー作『匣の中の失楽』のような重厚な印象はないが、世界観はこちらの…

乱読

・推理小説ばかり読む 本ばかり読んでいると体に悪そうだが止まらない。一種の強迫観念のようなものか。虚無への供物 (講談社文庫)作者: 中井英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1974/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 238回この商品を含むブログ (95件…

『ハサミ男』について

評判が良さそうなので読んでみた。 まず気になったのが文章がひっかかる、というか私好みではないということ。慣れればそうでもないのだろうが始めはスラスラと読めなかった。 この小説はラストの意外性に重点を置いているが、それまでに続く過程にも伏線が…

「何が」から「なぜ」へ

*渦中にあって考えること 身に降りかかるあらゆる災いには原因があるものだが、いくら原因がわかったとしてもそれがどう結果に結びつくかがわからないことが往々にしてある。 因果関係というものは原因と結果の間にブラックボックスを通過するようなもので…

常ならざる道

この半年で、まあいろんなことがあった。 修羅場のようなものもあったし、恍惚に似た幸福を感じることもあった。人生で初めての体験もあってとにかく濃い毎日である。 自分の人生はなぜもこう起伏に富んだものなのか。春の雪 [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売…

擬態

*色に染まるということ 転職してから一ヶ月半が過ぎた。着る服も、人付き合いも、酒の飲み方も変わった。 こうも変われるものかと自分でも驚いている。不思議なものだ。 『秒速5センチメートル』という青春もののアニメを観て、なんともいえない気分になっ…

分岐点

・急な話 人生なにが起こるかわからないもので急に転職することになった。 4月2日に話がきて11日には採用決定。 いまだに実感がわかない。ワルツを踊れ Tanz Walzerアーティスト: くるり出版社/メーカー: Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)発売日: 2007/06…

走ることについて

・肉体と精神の変化 元日からランニングを始めて、いつ飽きるかと思いきや未だに続いている。さらに今年はバイクを買ったのでバイクでも走っている。なにかと走り回っているのは忙しい証拠だろうか。 走り始めて感じたことは基本が重要だということ。そして…

衝撃のデビュー作

・「神狩り」について 「ミステリ・オペラ」を読んでまあまあ面白かったので、山田正紀のデビュー作である「神狩り」も読んでみた。 非常に驚いたことは、とにかくつまらないということ。情報工学の学者が主人公なのだが、こいつが科学者のくせにまったくと…

量子論的世界観

・多世界解釈について 現代物理学における量子論では「多世界解釈」という考え方があって、現に目に見えている、というか今ここにある世界以外にも同時並行的にあらゆる世界が存在するという考え方がある。 例えばAという人間が今日の昼過ぎに自販機でコー…

非常識人の常識化

生活や仕事がパターン化してくると気づかないうちに人生まで固定的になってくる。人並みかそれ以上の生活をしている人ならともかく、そうでない人間はそこから脱出するのは極めて困難である。 自らを振り返ってみると飲み会の回数も減ったし遊びに行くことも…

サールの悪魔

久しぶりにSF小説を読んだ。「神は沈黙せず」というSFミステリである。神は沈黙せず(上) (角川文庫)作者: 山本弘出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2006/11/23メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 128回この商品を含むブログ (111件) を見る神は沈黙せず(下) …