『ハサミ男』について
評判が良さそうなので読んでみた。
まず気になったのが文章がひっかかる、というか私好みではないということ。慣れればそうでもないのだろうが始めはスラスラと読めなかった。
この小説はラストの意外性に重点を置いているが、それまでに続く過程にも伏線が張られているので読み終わった後に前のページをパラパラとめくる楽しみがある。
私としてはラストよりも過程で描かれているハサミ男と警察の心理戦が面白かった。それだけにラストは意外ではあったがその驚きも軽い印象であった。
- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
- メディア: 文庫
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