カスパー・ハウザー
カスパール・ハウザーについては以前種村季弘の著作を読んで、いたくのめり込んだことがあったのでこの映画には期待していた。
種村氏のカスパール・ハウザーをめぐる記述はスリルとサスペンスが重視されているのに対し、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が描くカスパー・ハウザー像はロマンやセンチメンタリズムで彩られている。映画を見る限り種村氏の著作にあったような興奮はないにせよ、どこか風刺的で人間社会の汚さやはかなさを描いてるあたりは、過剰な演出がないせいか落ち着いて楽しむことができる。
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- 作者: 種村季弘
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- 発売日: 1991/01
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