創価学会

一緒に働いている青年でSさんという男性がいる。彼は普段からテンションが高くタダモノではないなと思っていた僕だったが、ある日…。
その日の仕事を終え、帰る支度をしていたら偶然Sさんと二人っきりになってしまい、なにか世間話でもしようかなと思った矢先にSさんのほうから話題を振ってきた。
「○○さん(僕のこと)って哲学をやってましたよね?」
こういった質問は日常的にあることなので、特に何とも思わず彼の質問に答える僕だった。やがて話は哲学からマルクス主義へ、マルクス主義から今の国際政治へと移っていった(ちなみに話題はすべてSさんが移していた)。
だんだんSさんも熱くなってきて、アメリカの政治的な汚さや私利私欲に走る人々への批判を口にするようになっていくのだった。このあたりから話題の中心は「何が本当に正しいのか」となってきて、ついにSさんは自分が何を言いたかったのかを語りだした。
「俺、創価学会に入ってて…」
宗教関係の  (つづく)

香峯子抄

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