トシちゃん25歳
『マカロニほうれん荘』に出会ったのは僕が小学一年生の時で、リアルタイムなわけでもなく、兄貴の友達のお姉さんという誰だかわからない人が所有するこの漫画を公園で読んでいた。
小学一年生にはわからないギャグだらけなのでその時はよくわからなかったが、なぜか小学五年生ぐらいの時に猛烈に好きになり、読むたびアホみたいに爆笑してた。今でも思い出すのが六巻を買ったときのことで、買う前にうっかり立ち読みをしてしまい、きんどーちゃんがゲリでやせ細った姿をみて本屋で瞬間的に爆笑、一時店から退却するがその後も笑いをこらえるのに必死でなかなか本をレジまで持っていくことができなかった。
『がきデカ』とよく比べられる作品だけれど、僕にとってはこっちの方の女の子が断然カワイかった(エロかった)のであまり比較にはならなかった。というより、『マカロニ』にでてくる女の子は小学生の時の僕の理想の女性に近かったように思う。
こう書くと当時の僕はずいぶんマセたガキのようで恥ずかしいです。
音楽評論家の中村とうようか萩原健太のどちらかだったと思うがこの二つを音楽にたとえて、『マカロニ』がハードロックならば『がきデカ』はジャズロックであると言っていた。
確かに『マカロニ』にはキッスだのクイーンだのがでてくるが、そのままハードロックにたとえるのはいかがなものだろうというのが率直な感想。あのテンションの高さはハードロック的であるとも言えるが、僕としては時折みせるセンスの良さなんかは結構プログレ的なんじゃないかと思ったりして…これはちとひいき目に見過ぎだろうか?
マカロニほうれん荘 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 鴨川つばめ
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作者の鴨川つばめの壊れっぷりなんかは当時知るはずもなく、『マカロニ2』を読んで「物足りないなあ」とのんきに思っていた頃が懐かしい。