リバー・フェニックス特集

今は亡きリバー・フェニックスのファンは多いと思うのだが僕もそのひとりである。
しかし、どうも『スタンド・バイ・ミー』のリバーはイマイチというか、僕が思うリバーの魅力が表現されてなくて不満が残る。作品自体はいいのだがリバーファンという視点で観るとなんか物足りない。

というわけで勝手にリバーの作品紹介。

ジミー ?さよならのキスもしてくれない? [DVD]

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大学に入ったばかりの頃、同じ学部の女の子に薦められたので観てみたら面白かった。調子のいい少年が女のケツを追いかける話。父親と男同士で気持ちを共有するシーンが心に残った。
はっきりいって駄作。リバー・フェニックスがどうのこうのと語る以前の問題で映画としてダメ。これは監督の責任である。

モスキート・コースト [DVD]

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一応、文明批判がテーマ。あのハリソン・フォードが出演するも興行的に大失敗の映画。昔、ハリソン・フォードにインタビューする番組で司会者がこの映画にふれて「興行的にはうまくいきませんでしたね。」と言った後、ハリソン・フォードが「私としては気に入ってたんですけど…」とこぼしたのが切なかった。頑張れハリソン・フォード!俺も気に入ってるぞ!
リバーは強引かつムチャクチャな父親(ハリソン・フォード)に黙ってついていく息子の役で、たくましくも親孝行といった感じが好印象。

恋のドッグファイト [VHS]

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役としては上記の『ジミー』の主人公と似たようなキャラ設定。わざとブサイクな女の子をひっかけて友達同士でバカにするというなんとも酷い始まり方だが、だんだんその子が好きになるというストーリー。強がったり照れたりしてるリバーがカッコイイ。また、ブサイクな相手役の女らしいところや健気なところにもドキドキさせられる。

旅立ちの時 [DVD]

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リバーの映画で一番好き、まちがいなくナンバーワン。僕のつたない説明でこの映画を汚したくないのでストーリーとか見どころは割愛。
白状します、この映画観て泣きました。
暗いだの泣かせる意図が見え見えだの、いろんな批判があると思うが当時の僕にはただただ素晴らしい映画だった。あのような感動は二度と味わえないかもしれない。僕にとっては単なる青春映画ではなく僕の青春そのもの(といってもこの映画のような青春ではないが…)であって、あの時のことを思い出すとこの映画と共に甘酸っぱい思い出がノスタルジックによみがえってくる。何度も観たい映画だし、歳をとってからも観たい。大切な人と一緒に観てみたいが自分が泣いてるところを見られるのは恥ずかしいから、やっぱりひとりで観るんだろうな。